レッド・デッド・リデンプション クリア

プレイ時間30時間。ゴールデンウィーク挟んだ2週間であっという間のクリアだったな。
これはね、見事だわ。一言で言うならTHE西部劇。
システム的にもストーリー的にもこれは西部劇の金字塔だよ。


とにかくまず何よりもストーリーが素晴らしい。
過去に傷のある男が、人質となった家族を守るために警察に操られ。
贖罪を済ませて家族の元に戻るも、待っていたのは無慈悲な結末で、血と硝煙は息子に引き継がれる。
形として罪を清算し家族愛の中で終わるんだって物語としては成り立ちそうなもんだけど、
西部劇は、荒野はそんな甘いもんじゃねぇんだと。血と硝煙の世界なんだと叩きつけたよな。
これが本当に見事。だからこその金字塔。


他にもギャングや警察の異なっているが確かな信念にはシビれるよ。登場人物が魅力に溢れてる。
有り体だが洋画を見ているような気分だね。THE西部劇でありTHEアメリカ。


ゲームシステムはまさにオープンワールド。メイン・サブミッションは当然のこととして
何気なく森で狩りをしたり、酒場でポーカーに興じたり、馬で荒野を走り回ったりと、
好き勝手自由に遊べるのは楽しかったな。まあ中盤からは同じことの繰り返しで飽きちゃったけど。


戦闘の目玉であるデッドアイはあまり使用しなかったんだが、ラスト警察との対峙での発動は見事。
たとえ数々のミッションをこなそうと、瞬間に銃を連発する超絶技を持っていようと、
能力(弾丸数)には限界があり、所詮は組織に潰される個人でしかないのだと。
ゲームシステムを使ってこういう表現を洋ゲーで見れるとは思いもしなかった。これが一番の驚きだよ。


オープンワールドらしさ全開の自由度、想定外だったキャラとストーリーの魅力、
作中全体に行き渡った西部劇の雰囲気。途中でマンネリ化したことを除けば本当に素晴らしい出来だった。