刀語 第六話 双刀・鎚

さすがは折り返しというべきか。今までで一番面白い。
鎚の予想外な特性と、素人ゆえに予想外な強さの刀所有者って設定が薄刀・針のとの対比含め上手い。
相性や条件の問題があったにしても、刀集めにて初の負傷で初の敗北とはなぁ。


それでいて、凍空+経験値(狂犬)に圧勝しちゃうんだから面白いよなぁ。
最初は最強+最強で絶対敵わないじゃん…て絶望したけど、七花にとっては弱体化になるとはw
もう単純な強さの優劣をつけられなくなってるな。それでもやはり凍空は強いというか凄まじいが。


1巻進むごとに着実に七花の感情の変化していくのは見事。
凍空を殺さなかったのは実に自然な流れにも見えるが、
とがめの考えるように、七花は自分の判断で勝手に殺しという命令を破ったわけで。
ありきなネタをホント上手く描いてるよ。これが残り6巻でどうステップアップしていくのか。


次巻登場の姉には死んでもいいやという思いが。だって凍空が可哀想過ぎるだろ…。
てかそもそも、七花に姉殺しを正当化させる伏線なのかもな。とにかく凍空には幸せに生きてほしいな。


・「わたしが死んだら、そなたひとりで『ちぇりお』を
 気合を入れるための掛け声として、日本中にはやらせてくれ……」


・そのあとは、その思い出を胸に、寂しさに耐えてみせるから──
 また誰かが山に登ってくるまで、ひとりで暮らしてみせるから。