ワルプルギスの夜、黒猫とダンスを

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ラストの種明かしで見事に化けた。こういう手法で少女の成長を表現するとは。
劣等感が逆に本人の未来を引き立てているあたりが巧妙だなぁ。
なんか「成長」に対する重みが感じられるよ。


世界観も魔女の森よろしく、ファンタジー入ってていいな。不思議の国のアリス的な雰囲気。


・老婆は巧みな手さばきで車椅子のスイッチを操り、きゅるんと回転させて怒鳴る。
 「ワシらには機械なぞ必要ないのじゃ!」 意味がわからない。
・ダンスも上手く踊れない。自分の気持ちを主張できない。まともに恋をすることもできない。
 もう二度と。永遠に。だってこれはベファーナとはかけ離れた、みじめな体なのだから。
・――俺に名前をつけてくれた。
 ――……ノーチェって。初めて、俺を呼んでくれたんだ。